新製品開発1

なぜ新しいものが生まれないのか

会社の利益を上げるには、製品の価値を高める(値段を上げる)か、コストを下げるしかない。世の中にない新製品は付加価値が高いため利益率が良い。だから新製品を作ろう。

とおもうのだが、新製品なんかそう簡単に生み出せるものではない。では、どうすればよいのだろう。シリーズで新製品の開発について述べていきたい。

そもそも新製品を作ろうと考えるからダメ。

 勘違いから新製品開発部署なんて作って社員を数名入れても、入れられた社員は右往左往するだけでなんにもアウトプットが出てこない。しまいにはヤリガイがないから辞めちゃうなんてことになりかねない。じゃあ、どうしたらよいのだろう。

考えなくてはならないのはお客さんは何が困っているのか。これを見つけ出すことが最初の一歩。

 自社の製品を使っているお客様や、サービススタッフ、製造現場から「これ、どうにかならないの?」「なんかもっと便利なものないの?」・・この声を聞くところが新製品(新サービス)の最初の一歩でである。

 それを課題として課題解決をすればよい。・・簡単、でもない。ここからが開発者の仕事

新製品開発は既存部署でもできる。

 新製品を開発する専門の部署、部隊がない。こういう会社がよくある。でも、新製品開発は既存部署でもできる。というか私は既存部署の人員でやらなくてはならないとも思っている。

 課題が与えられてそれを具現化する方法をまず考えなくてはならないわけだが、そう簡単に見つかるものではない。一つのアイディアを具現化するのに、簡単なものだったら1日で済むかもしれない。が、ちょっと複雑なものだと構想、試作含めて1か月以上かかるものだってあるだろう。しかも、それがうまくいくとは限らない。ベテランなら「はい、次行こう。」と切り替えられるが、経験のない若手には何とも言えない敗北感である。上司は若手にその仕事をメインにしてはならない。既存部署のしっかりした仕事を与えておいて、そのうち何時間か新しいことやってね。という感じで仕事を与えてあげるのがベストだと思う。もちろん、月1ぐらいで報告させる必要はある。

 また、今ある仕事をしている部署ではいろいろな経験を持っている人たちがいるし、普段のコミュニケーションをとっている間に新しいアイディアが浮かぶこともある。

 これらのことを考慮すると既存部署での開発が望ましいと私は思う。

失敗したら次

 開発の最初の段階では、失敗にこだわらないことが必要だ。開発の最初の段階では失敗したもの何とかするよりも、違うアイディアを試すほうが良い。最初に早く、たくさんの方法を試してみるのだ。失敗したのは経験になり、また次の機会に生きてくる。それを信じて早く失敗作から離れる。一度やっておけば戻れるし、他のアイディアとの複合も期待できる。とにかく早くたくさんの方法を試すことが大事である。

続きはまたの機会に。

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